ネットワークシステム上のトラフィックは、位置情報やネットショップで購入した商品などネットワーク利用者の情報が漏洩する可能性があります。昨今のネットワークは、暗号化されていますが、たとえ利用者データが暗号化されていても、様々な周辺情報から、個人のプライバシ情報を取得する攻撃も見つかっています。また、インターネットのように匿名化されたネットワークでは、利用者が発信した情報が信頼できるかが課題です。最近、SNS上での偽情報(フェークニュース等)が流れ、ディープフェークと呼ばれる他人に成りすました映像で情報を発信する攻撃も問題となっています。また、ビッグデータを分析して様々なサービスが提供されていますが、そもそも利用するデータが信頼できないと、その分析結果も信頼できません。このようにネットワークを流れるデータの信頼性をどのように確保する必要があります。 本研究テーマでは、このようなネットワーク上を流れるデータからのプライバシ漏洩を防止する技術や、データの信頼性を確保する技術について研究を進めています。
データ流通におけるトラスト管理モデルの技術的課題分析, 暗号と情報セキュリティシンポジウム2022(SCIS2022)
J. Kurihara, T. Tanaka, and T. Kubo, “μODNS: A distributed approach to DNS anonymization with collusion resistance,” Computer Networks, Elsevier, vol. 237, p. 110078, Dec. 2023
Koki Nakano, Jun Kurihara, Toshiaki Tanaka, "Private Information Delivery from Coded Storage against Byzantine and Eavesdropping Attacks,"in Proc. ISITA 2024, Nov. 2024